WSOGMM

734 : ◆lllllTqq9g :2010/01/04 01:23:25
AVATARを見てきた。3D上映のやつ。
話としてはなかなか面白かった。3時間弱の長さに密度の濃いものが
たっぷり詰め込まれていてお腹いっぱいといった感じ。
ただSFとして見ると、どうも腑に落ちなさというか居心地の悪さというか、
なんだかなあっていう部分が気になる。例えば、サイやヒョウのような動物みたいに
似て非なる生物がいるのは、似たような環境での進化の結果としては自然であろうと
思えるんだけど、肝心のナヴィの形態がほぼ人間そのままというのがなあ。
細かい差異はあれど根本的な部分が人間そのままなんだもん。
それ以外の部分でも色々アレだし、ファンタジーとして見た方がいいのかも。
メカ的には重厚なデザインも素敵だったし、質量を感じるような動きも良かった。
特にあのツインローターのヘリのような何かが飛行する様子を地上視点で見る時に
ブレードから発生するあの独特の音がちゃんと響き渡るのがいい。凄くいい。
(でもダクテッドファンで2重反転ローターでもああいう音するんだろうか。)
二足歩行のあれも、あれ系としては今までで一番それらしい動きだったように思えた。
火器の方も描写・音響ともに素晴らしかった。爆発による衝撃の伝わり方が最高。
そして肝心の3D、やたら飛び出させるような見せ方ではなく、
絵に自然な立体感を付加するような見せ方なのはいいんだけど、緑の多い
ジャングル的な場所や、被写界深度を浅くとってボケを活かすような絵とは
相性が悪いような気がする。メカ主体の絵だと凄く立体感が映えていいんだけどね。

それにしても最近また3D上映が多くなってきてるけど、何回目の流行りになるんだろう。
映像技術は今までより格段に向上しているけど、原理そのものは今までと
変わらないんだね。偏光板方式だとどうしても輝度が落ちてしまうし、
それにより色味も変化したように感じられてしまうし、それに何より
メガネにメガネ重ねるのは禿しく見づらいから好きくないんだよね。
アトラクション的なものでもない限りは普通に上映してくれた方が
いいと思うんだけどなあ。